mizuchi_sanの日記

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LAW&ORDER15-9 ダイヤモンド・ラプソディー

街中で銃撃が発生し、ローマン・リバコフという男性が死亡した。他に負傷した者もいる。グリーン刑事とフォンタナ刑事、ヴァン・ビューレン警部補は、事件現場にいた目撃者から話を聞くことに。

 

 

↓ 結末まで続きます。

 

 

目撃者たちの証言は曖昧で、一致している内容は銃撃は4発だったということだけだった。その他の目撃証言では、犯人は身長が高くラテン系のハイチ人であったり、青のSUVで逃走していったとのことだった。もう1人の被害者エーネスト・ボルゲスが一命を取り留めたというので、話を聞きに行く刑事たちだったが、何も覚えていないという。

 

死亡したリバコフは、ダイヤの商人とのことだった。刑事たちは、リバコフ宝石店へ向かった。死亡日のリバコフの予定は、ドナー夫妻との食事であった。彼らの店でいつも木曜日にランチをしていた。ドナ―夫妻に会いに行くが、彼らのもとへ置いていったのはダイヤではなくペリドット。ダイヤの行方は依然として行方知れずであった。食事中、詰め物が取れたので歯医者へ行くと言っていたという。

刑事たちは、妻のジーナ・リバコフに話を聞きに行く。歯の詰め物の件については知らなかった。ジーナは夫の事件時の予定は聞かされていなかった。

 

ボルゲスとリバコフから取り出された銃弾は別々のものだった。目撃者の1人が言っていた通り、犯人は2人いることになる。検視の結果、リバコフの歯の詰め物には何も問題は無く、彼はドナ―夫妻に嘘をついていた。リバコフは、クイーンズのブハラ系ユダヤ人コミュニティの大物だったそうだ。

ヴァン・ビューレン警部補の知り合いの刑事に、コミュニティについて尋ねに行く刑事たち。彼らのコミュニティは伝統を重んじている。リバコフのことはごろつきでロクでもない奴だと専らの評判であった。刑事の予想では、ロシアンマフィアかどこかと揉めたのではないかとのことだった。

 

リバコフの弁護士、アイザックソンのオフィスへ赴く刑事たち。リバコフと弁護士は、13時にブルックリンの連邦検事補マイク・ワーナーと会う予定であった。彼の所属は犯罪課である。

ワーナー検事補に話を聞きに行く。リバコフは、ダイヤの密売組織を検挙する為に情報提供をしていた。ターゲットは、マフィアのセルゲイ・アンドロポフとその仲間。リバコフは、いわゆる血のダイヤモンドを加工し、シリアルナンバーの捏造もしていた。リバコフの所業に関して、何者かから匿名の電話があったそうだ。

 

ロシアンマフィアが経営しているストリップクラブにて、リバコフはよく、ユダヤ人の友人と来ていた常連客であったという話を聞く。

銃撃事件で負傷したボルゲスだが、なんと第2の狙撃犯であることが判明した。本名はステファノ・グラナドス。3ヵ国で手配されている指名手配犯だった。彼が皿洗いをしていたシャネエフ社交クラブへ赴く刑事たち。店のオーナーは、アンドロポフから頼まれて、グラナドスを逃亡の隠れ蓑として雇っていた。彼が失踪後に向かった先、レッドフック病院の名を聞き出す。

医師は、2万ドルを現金でもらい治療を施したと白状した。今日ボゴタに発つという話も聞き出すことができた。

プライベート機のフライト予定を調べたところ、グラナドスを逮捕することができた。

 

グラナドスは、ロシアンマフィアを恐れて司法取引を拒んだ。銃撃は流れ弾が当たっただけ、ダイヤのことも知らないという。

アンドロポフ起訴の為にも、マッコイ検事たちとワーナー検事補は、合同捜査の体で協力することに。まずは、リバコフの動向を密告した者を探さなければならない。銃撃時の目撃証言によれば、誰も彼の遺体には近づいておらず、ダイヤの行方が不明である。サウザリン検事補は、リバコフ家の通話記録に、マーク・エドルバーグという名の弁護士からのものを発見した。

サウザリン検事補は、エドルバーグ弁護士に会いに行く。ジーナ・リバコフが、夫と離婚したがっていた事実を掴む。ジーナは、夫の女癖のことや、ロシアンマフィアとのビジネスについて知っていて、嫌気がさしていた。違法ダイヤの件を知り、子供たちの為を思って離婚を申し出ていた。

 

連邦検察局へ密告したのは、おそらくジーナである。ワーナー検事補への密告現場は、ジーナが通っていた、ユダヤ人女性が入浴する施設ミクバからかけられていた。弁護士費用の工面についてだが、ジーナは店の金庫の暗証番号を知っていた。おそらくそこから盗んだダイヤで金を工面したのだろう。

イカーズ刑務所にて、グラナドスと面会するマッコイ検事たち。彼の家族は国を出て安全を確保しているそうだ。証言と引き換えに、司法取引を申し出る。リバコフ殺害の雇い主は、クレメンテというもう1人の銃撃犯。20年から終身刑で、クレメンテを差し出すことに決めたグラナドス

今度はクレメンテに司法取引を持ち掛ける。20年から終身刑で、雇い主の名を白状させる。アンドロポフから命令され、後始末としてリバコフを撃ったグラナドスを撃った。

アンドロポフに、リバコフ殺害の理由を聞くマッコイ検事たち。なんと、夫人のジーナから、リバコフが検察に協力していることを密告されたのだという。そして、リバコフ殺害の費用を出したのは、ジーナだという。5万ドルを受けたそうだ。

 

サウザリン検事補が確認を取ったところ、ジーナのミクバから、アンドロポフの社交クラブへ4回も電話がかかっていた。そして、実に10万ドルもの金が引き出されていた。

ジーナは、アンドロポフとの面識も無く、マフィアに金を渡したことも無く、夫殺害を頼んだことも無いと否定した。

ジーナたちのコミュニティでは、「ゲット」をせねば離婚することができなかった。宗教上の離縁として、正統派ユダヤ教では、婚姻の解消を認めることが出来るのは、ラビの裁きの家だけであった。現在は手続き中であり結果待ちの状況なので、夫を殺害する必要は無いと主張。

裁きの家の者に話を聞きに行くマッコイ検事。ゲットに際し、夫の同意が無ければ、離縁をすることはできないのだそう。裁きの家の者たちはリバコフを説得したが、当のリバコフは、ジーナとの離縁を拒否していたそう。ゲットができないと、法律上は離婚が成立しても、コミュニティ内においては離縁できないまま。そして、子供の親権を得ることも不可能なのだそうだ。

 

アンドロポフが証言台に立つ。リバコフに女を宛がい、ダイヤのカットや研磨、書類の偽造、ナンバーの捏造をさせていた。報酬として約20万ドルを与えていた。仕事仲間のルドビクが電話を受け、リバコフが検察に協力していることを知った。ジーナ―がルドビクに、リバコフの銃撃当日の予定を密告したので、2人の殺し屋を差し向けた。

 

ジーナが証言台に立つ。弁護人の質問に、子供たちの安全の為にも夫を止めたかったと語る。連邦検事補に連絡してからも、リバコフが変わることはなかった。浮気・夜遊び・マフィアとの関係は以前と変わらずだった。ゲットをいくら頼んでも、リバコフは拒否するだけだった。その後、店の金庫からダイヤを盗み出し売った。裁きの家のラビたちに献金し、リバコフを説得するように頼んだ。アンドロポフへ金を渡したことは無いと断言した。夫の殺害も依頼していないと。

ラビは金を受け取り、リバコフを説得したが、それを気にもとめなかった。ジーナは、夫を殺していないと改めて強く断言した。

 

悪徳宝石商が死に、マフィアのアンドロポフと実行犯2名の実刑。ブランチ地方検事は、ジーナに対しては寛大な処置を見せろと、マッコイ検事に命じる。検察側は、ジーナに対して全ての起訴を取り下げた。

 

                                                        出演俳優(抜粋)

ジーナ・リバコフ:メルセデス・ルール

被害者の妻。夫と法的・宗教的離縁を考えている。

「LAW&ORDER」には、別役で2エピソード出演している。「LAW&ORDER:SVU」にも1エピソードに出演している。映画「摩天楼はバラ色に」や「ビッグ」にも出演。

     

 

メモ

宗教的離縁が成立しないと、そのコミュニティからも子供たちからも拒絶されるという、日本人的にはピンとこない慣習が原因の事件。そのコミュニティ内でも評判が悪いらしかったリバコフなので、若干ジーナにも同情。