mizuchi_sanの日記

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LAW&ORDER15-3 正当防衛

30台半ばの白人男性が死んでいるのが見つかった。財布は無し。後頭部を至近距離から撃たれている。腕にはタトゥーがあり、靴は刑務所の支給品であった。グリーン刑事とフォンタナ刑事は出所日を調べることに。被害者は泥酔しており、争った形跡は無かった。死亡時刻はPM20:00~23:00。

 

 

↓ 結末まで続きます。

 

 

被害者ビリー・トラメルは、シンシン刑務所に武装強盗で6年半服役していた。釈放されたのは死亡の12時間前だった。仮釈放担当官は、死亡日の昼に面会をしていた。ビリーはアベニューにいる姉を頼るつもりだったという。

ビリーの姉に話を聞きに行く。ビリーは訪ねて来ていないが、午後に不審な電話がかかってきて彼の帰宅時間を聞かれたという。数週間前にフランクという男がビリーを訪ねに来ていた。ビリーの前歴の共犯者にフランク・スウィニーという男がおり、一緒に武装強盗をして逮捕されている。フランクに話を聞きに行くと、ビリーの死亡日に一緒に酒を飲んだという。彼女に男ができているという話をしていたそう。怒った様子で、彼女であるミシェルに話をしに行くと店を出て行った。

イーストビレッジのレストランでミシェルに話を聞く刑事たち。ビリーと友人だったビンスのことでとても怒っていたという。ミウマン・ガレージで雇い主に尋ねると、ビンスは刑事たちが到着する40分ほど前に消えてしまったとのこと。競馬をしている最中だったビンスを連行する。ビンスから詳しい話を聞く。ミシェルがビリーの面会に行った時、彼女に対し麻薬を運べと命令をした。その後2人は別れたという。ビリーの死亡日にはビンスはカジノの防犯カメラに映っており、犯人ではなかった。

 

シンシン刑務所へ赴く刑事たち。ビリーは薬の売買をしており、ラテンキングという集団のフェオという人物と揉めていたそう。刑務所に服役中に負った頭の傷は、看守のウォーリーがやったと言う。ビリーの一派マーズデンにも話を聞くが、やはり看守が殴って傷を負わせたと証言した。その看守のウォーリーの息子が薬の所持で捕まったという事実を掴み、看守ジョン・ウォーリーに話を聞きに行くことに。ウォーリーの同僚の話では、息子のショーンの車に麻薬を仕込んだのは、ビリーの一派なのだという。ビリーが射殺された現場付近でウォーリーの指紋が付いた銃が見つかる。これを証拠にグリーン刑事とフォンタナ刑事は、ジョン・ウォーリーを逮捕することに。

 

ウォーリーを第2級殺人で起訴。ファロン弁護人は無罪を主張し、10万ドルで保釈の判断が下される。ウォーリーの同僚から話を聞く。ビリーがウォーリーに汚物を投げつけたことを上司に報告し、独房へ送った件から2人は敵対するようになった。ビリーはウォーリーに対して、家族を皆殺しにすると脅していたという。マッコイ検事は直接マーズデンに会いに行き、ビリーに命令していたかどうか、彼の危険性を確かめる。会ってみて危険人物であることを身を持って感じ、ウォーリーとの司法取引を考えるマッコイ検事。彼が刑務所に入れば、恐ろしく酷い目に合わされるだろうことは目に見えているからだ。

弁護人からの提案は「故殺、最短5年、国の保護下に置く」であった。ビリーを殺害したのは市民の安全の為であるとのこと。ファロンは、正当防衛を主張すれば勝てると考えていた。アンダーリー判事は、ビリーの脅しでウォーリーは追い詰められていたと考えた。弁護人の主張は時代の変化による試みだとして、陪審にかけることを認めた。

 

検察側は、ウォーリーとビリーには確執があったことを刑務所長のクーパーに証言させる。弁護人は、ギャングに襲われる看守は少なくないのだと主張した。囚人フェオの証人喚問中に、判事に対して「ウォーリーを無罪にすれば殺す」という脅迫状が届く。裁判は翌日まで休廷になってしまった。ブランチ検事長は判事に対し、審理無効を申し立てて身を守るように進言するが、判事は引き下がれないと断った。

ウォーリーのビリーへの恐怖心の妥当性を証明する為、弁護人はマーズデンを証人に呼ぶことを願い出る。マーズデンの証人喚問を経て、陪審にその脅威を植え付けられてしまった検察側。そうしてウォーリーの証言に移る。ビリーは家族の写真を送り付けたり、出所前にはウォーリーの妻に会いに行くと言っていた。娘の学校にタトゥーを入れた男が現れたこともあったという。仮釈放の日に家族をホテルに泊めて、ビリーを探し出して、家族の為に殺したと証言した。

 

最終弁論にて、ウォーリーは凶器をビリーの出所の2ヵ月前に用意していた。もしビリーの脅威について上司に報告していれば、仮釈放は中止されていたはずであるとマッコイ検事。それをせずに、出所した所を殺した。動機は、恐怖心ではなく復讐心であるとした。

陪審は評決不能となった。

ブランチ地方検事とマッコイ検事が話をしていたところ、サウザリン検事補がやってきて、ウォーリーの妻が行方不明になったと告げた。                                                     

                                                                         

 

出演俳優(抜粋)

ロドニー・ファロン弁護士:ジャンカルロ・エスポジート

「LAW&ORDER」には本エピソードのファロン弁護士役と別役で4エピソード出演している。映画「メイズ・ランナー」シリーズのホルヘ役。「ユージュアル・サスぺクツ」「マルコムX」「ALI」などにも出演。

ジョン・パトリック・ウォーリー:ゲイリー・バサラバ

「LAW&ORDER」には別役で2エピソード出演しており、本エピソードではギャングに脅迫され、家族を守る為に殺害した看守役を務めた。「LAW&ORDER:SVU」にも別役で2エピソードにゲスト出演している。「クリミナルマインド」にはシーズン13の第16話「最後の抵抗」にゲスト出演。

アマンダ・アンダーリー裁判官:キャンディス・バーデン

「LAW&ORDER」本エピソードにて判事役で出演。「ボストン・リーガル」シャーリー・シュミット役でレギュラー出演。映画「デンジャラス・ビューティー」「セックス・アンド・ザ・シティ」などにも出演。

 

 

メモ

被告人に同情の余地がある系の事件。

そしてたまにある非常に後味の悪いエピソード回。

脅迫に屈しないというアンダーリー判事が格好良かったです。