mizuchi_sanの日記

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LAW&ORDER15-2 妻たちの9.11

フェリーの衝突事故で死亡したと思われたドナ・マクリーンという女性。死因は溺死で、頭蓋骨が折れるほど頭を強打していた痕跡があった。船長のウィリアムズは現場から消えており、操舵室には酒が置いてあった。ウィリアムズの自宅には既にFBIが到着していた。グリーン刑事とフォンタナ刑事がウィリアムが所有するクルーザーを見に行くと、彼は刺されて意識を失っていた。

 

 

↓ 結末まで続きます。

 

 

FBIのダイヤモンド捜査官にウィリアムズの血が付いた自前のスーツを渡し、毒物検査を依頼するフォンタナ刑事。刑事たちはフェリー衝突事故のあったフォースター・マリーナで目撃者から話を聞くことに。船がぶつかる直前に悲鳴と着水音がし、人が落ちたようだったとのこと。船長のウィリアムからはアルコールは検出されなかった。

2人は検視結果を聞きに行く。直接の死因は溺死。落下の衝撃で気を失った可能性があったとのこと。腰の辺りに手すりに押し付けられたような痣が残っており、誰かに突き落とされた可能性が浮上した。

 

ドナの夫エドに話を聞きに行く。彼女は美容院へ行く予定だった。特に悩みをかかえていた様子は無かった。エドは元消防士で、9.11を経験していた。刑事たちは娘が父を名前で呼ぶことに疑問を持つ。ドナは再婚で、元夫も消防士のジョー・マハールであった。彼は9.11に際し死亡している。

ジョーとエドは親友だった。ジョーの死後、仲間のエドが遺族を受け持ち面倒を見る担当としてドナと娘を気にかけていた。エドには当時、コレットという妻と10歳の双子がいた。

 

コレット・コノリーに話を聞きに行く刑事たち。彼女は仕事で外出中だった。近所の消防士仲間の妻に話を聞くことに。彼女の夫は9.11爆発後の現場で水銀にやられて白血病にかかっていた。ドナは亡夫の賠償金で生活に不自由が無かったが、彼女は治療費にも困窮していた。9.11以降「亡妻クラブ」に入ってからのドナとは交流が無いとのこと。コレットも自分と同じく、9.11以降困窮している様子だという。賠償金や見舞金、保険金、補償基金の200万ドルはドナの口座に入っていた。エド障碍者年金の受給者で、養育費の負担も最小限であるという。

 

コレットは手首の骨を折っていた。階段を踏み外したと言うが、骨折したのはドナが死亡した日の朝であった。落下地点のフェリーの手すりに、指紋と2人分の手の跡があり、片方はドナの手の跡であった。DNAを採取する。

コレットが病院に着いた時間と、地下鉄の駅到着時刻から、彼女は骨折を30分も放置したことになる。それは、冷やして治そうとしたが無理だったので、しばらくして病院へ行ったとのことだった。コレットはDNAの提出を断り、弁護士を呼ぶと言う。刑事2人はその場を引き上げた。

病院にて骨折の仕方について医師にアドバイスを受けに行った2人。前方に倒れて手を付いたならコーレス骨折、後方であればスミス骨折になるという。2人は、コレットがドナを突き落とした後、フェリーの衝突で後方へ倒れてスミス骨折をしたと仮定。それについて取調室で自白を引き出そうとしたところ、ガリアーノ弁護士が到着し、取り調べは終了。

 

DNAの提出は弁護士の訴えにより無効となった。すると動機の立証が必要になる。サウザリン検事補は「ホライゾン・グリル」へ出向き、「亡妻クラブ」のメンバーに会いに行く。9.11で遺されつつも、賠償金等で比較的裕福に暮らしている自分たちへの世間の目は厳しいと。

「亡妻クラブ」の1人から話を聞くことができた。コレットから半年前に電話があり、エドが親権を求めているとの内容だった。刑事はコレットの駐車違反切符を利用し、清算の為の返信用封筒をなめさせ、唾液を採取することを提案し、DNAを入手。

弁護人は、採取の方法は問題であり無効であると主張した。コレットのDNAは現場に残されたものと一致していた。判事は採取の方法に問題は無いと決定した。弁護人は次に、DNAを鑑定した「低コピー数解析」の信頼性を突いた。専門家がこの解析方法は9.11での身元確認に利用されていた例を出し、判事はその信頼性を認めた。

第2級殺人に対し、ガリアーノ弁護人は9.11によるPTSDを主張した。たとえ9.11の現場にいなかったコレットにも充分に当てはまるのだと。コレットへの精神鑑定の結果は、弁護人有利な内容となり、陪審員の同情を買ってしまった。ブランチ地方検事は司法取引を勧めるが、マッコイ検事は彼女に情けをかける気はないと断った。

 

エドが親権を欲しがった件については、コレットが精神的に不安定だったから双子を預かろうとしただけだと証言がなされた。弁護人は、エドが自身の財産をドナ名義にしたことが、コレットのストレスの元凶になったと主張する。

弁護人が9.11を犯行の理由としたので、マッコイ検事はエドに対し9.11事件でのビルでの活動を尋ねた。ジョーが現場で死に、9.11の後でPTSDを負ったこと。「その影響で人を殺したことは?」と問うも、すぐに発言を撤回した。

 

最終弁論にて弁護人は、コレットは幸せそうなドナに堪らなくなり、フェリー上で話しかけるつもりが突き落としてしまった。思いつきでしてしまったと主張。

マッコイ検事は、ドナを突き落としフェリーが衝突した後、彼女は警官にも救急隊にもドナのことを言わなかった。刑事が訪ねてきた時もそれを隠していたことを陪審に訴えた。コレットは9.11以降にPTSDを患ったと証言したが、治療の記録は無かった。

評決は第2級殺人で有罪となった。

                                                                         

 

出演俳優(抜粋)

コレット・コノリー:エイミー・カールソン

「サード・ウォッチ」「ブルーブラッド ~NYPD家族の絆」に出演。「LAW&ORDER:SVU」に1エピソード。「LAW&ORDER:Trial by July」ではケリー・ガフネイ検事補としてメインキャストを務めた。「クリミナル・マインド」ではシーズン3の第19話にてシシ・ヒレンブランド検事役で出演。記憶喪失のシリアルキラーの裁判を担当していました。ホッチを食事に誘っていたような記憶。他に「フリンジ」「CSI:科学捜査班」「ER救急救命室」などにゲスト出演。

エミール・シュコダ博士:J・K・シモンズ

「LAW&ORDER」で計46エピソードに同役で出演。精神鑑定を務めるドクターです。「LAW&ORDER:SVU」「LAW&ORDER:クリミナルインテント」にもそれぞれ同役で出演。「スパイダーマン」シリーズ、「ラ・ラ・ランド」「セッション」「スティーブ・ジョブズ」などの映画作品にも出演。「ズートピア」「カンフー・パンダ3」など声優のお仕事も多数こなされている。

ヴァネッサ・ガリアーノ裁判官:ローマ・マフィア

「LAW&ORDER」にて同役で3エピソードに出演。「クリミナルマインド」ではシーズン4の第20話「2人の殺人鬼」に出演。その他「ボストン・リーガル」「シカゴ・ホープ」などにも出演。

 

 

メモ

弁護人の中でもガリアーノ弁護人の印象はけっこう強い方だったのですが、出演は3エピソードのみだったので意外でした。